2010年3月16日火曜日

内向き人材

世界銀行などの国際機関が日本人の採用を積極的に行なっているそうですが、応募者が少ないようです。

 世界銀行で働くよりも、日本国内で働いた方が、待遇が良いなどの理由もあるそうですが、この不景気のためか、国内で安定して働きたいという理由もあるそうです。

 国際機関で働く高い能力がある日本人が、安定がほしいという理由で、世界に出て行かないことは10年後の日本にとってマイナスにならないのかなと思います。

 日本の研究の世界でも、アカデミックポストに就くことが非常に厳しいので、海外でポスドクをする馬鹿なことはしないという意見もあるようですが、頻繁に日本の大学は世界に向けて発信するということを言っていますが、海外での経験がない人材を、大学の教員に採用するようなことは、少し矛盾しているように思います。

 ポスドクのような不安定な職は、イヤだと民間会社に入社する安定志向の考えばかりの従業員では、世界の企業と競争で、勝てるのでしょうかね。世界を肌で感じた、海外ポスドクの採用枠を作って、毎年入社させてみて、10年後に企業にどのような変化が起きたかを試みる企業は出てこないですかね。

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