六人目の男の給料は、ボスのグラントから出ており、それしか収入源はありません。
ポスドク先が決定したのは、大学院生であった2008年7月で、その時点でボスが給料と保険を払うということは決まっていたのですが、お金は多いほうが良いので、3つの民間の財団が公募している助成金に応募しました。
結果は全て、全滅でした。
業績がショボイ大学院生が採用されるほど、門戸はあまくありませんでした。
受け入れ先から給料が貰えるので、某財団の応募では、ポストドクトラルフェローシップではなく、リサーチフェローシップとして、書類を出しました。
このリサーチフェローシップに応募出来る条件は、六人目の男より10歳以上年上の研究者も可能ですので、六人目の男の業績で勝てるわけないのですが、採用一覧を見たときに、准教授の人が採用されているのを知ったときには、こんな人も応募してくるのかと、一層落胆しました。
その年のリサーチフェローシップに大学院生は1人も採用されていませんでした。
応募した3つの財団の中から助成金を頂いていれば、六人目の男がファーストである論文のAcknowledgementsに、助成金の名前を入れたのになと、強気に思ったりすることもあります。
負け犬の遠吠えですかね。
助成金に採用されるような業績もないものが、ポスドクをしているというのはラッキーなことなのかもしれませんね。
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