まったく、研究のことを書いていないこのブログですが、今日はちょっとだけ書いてみます。
自分が出した論文が、その後、引用されているかや、その分野ではどのような研究結果が出て、自分の論文がどのように評価されているのかということが気になって、たまに、PubMedで検索します。
大学院時代に研究した遺伝子Xの論文があるのですが、大学院時代には、自分が所属していたラボと、アメリカ東海岸のラボ、オーストラリアのラボの3つが、この遺伝子Xを研究していました。
1年くらい前から、この遺伝子Xに対する治療や薬剤開発の論文が、ヨーロッパの3つのラボから出て来たときには、「へー、何で、ヨーロッパからこの遺伝子Xに関する論文が出るのかな」と思いました。それらのヨーロッパのラボは、これまで、その遺伝子Xに関する分野の論文はなかったので、そう思ったのですが、他のグループが論文を出して、それで目をつけて、治療標的として研究を始めたのかもしれません。
また、春先にあった、アメリカの学会で、遺伝子Xに関するポスター発表をしている企業グループがあったので、話を聞きに行こうと思い、ポスターの前で待っていたのですが、よくある張り逃げということで、発表者は現れず、話を聞くことが出来ませんでしたが、その1ヵ月後に、その研究内容が論文として出ましたので、早速、読んでみると、その遺伝子Xを釣り上げる方法が、3年前に出した自分の論文と同じだったので、「同じジャン」と思いましたが、自分の論文は引用されていなかったので、「何だ、これは。」と思いましたが、「まあー、誰でも思いつくよな。」と思えば、そんなものかなと思いました。
先週、この遺伝子Xに関する総説が出ていましたので、読んでみると、この遺伝子Xに関する自分の論文2本が引用されていましたので、少し気持ち良かったのですが、見ている人がいるんだなと、少し恥ずかしくもありました。
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